■火山情報

火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第24号
令和6年4月29日16時10分 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 4月22日から29日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま
す。

<火山の状況に関する解説情報(対象火山)>
レベル2(火口周辺規制)━ 継続 (前の状況:レベル2(火口周辺規制))
▲諏訪之瀬島‥‥‥ 北緯29度38.30分 東経129度42.83分 標高 796m


<火山の活動状況等>
 御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。噴火に伴う噴煙は最
高で火口縁上800mまで上がりました。期間中、爆発は発生しておらず、
弾道を描いて飛散する大きな噴石も観測されていません。
 夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性微動は、主に噴火に伴って発生しました。また、島の西側付近を震
源とする火山性地震が24日20時台に一時的に増加し、島内で震度2を観
測する地震が2回、震度1を観測する地震が1回発生しました。その後は減
少し、少ない状態で経過しています。
 
 ナベタオ観測点の傾斜計(御岳火口より南西約2.2km)では、24日
に地震が多く発生した時間帯で北西下がりの変動がみられました。
 
 GNSS連続観測では、島の西側深部におけるマグマの蓄積量の増加と推
定される変動は認められません。
 
 諏訪之瀬島では長期にわたり噴火活動が継続していることから、御岳火口
周辺では、噴火に伴い大きな噴石が弾道を描いて飛散する可能性があります。

<防災上の警戒事項等>
 御岳火口中心から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛
散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

<次回発表>
 次の火山の状況に関する解説情報は、5月6日(月)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。


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